2015年の出来事

2015年もあと少しということで、今年の出来事をメモしておきます。今年は仕事の環境が非常に変化した(変化させた)1年でした。

会社を設立した

会社を辞めた後、どういうふうに仕事をするかということで、個人事業者という手もあったのですが、長期的なことを考えて、きちんと法人を設立することにしました。これまで編集者一筋だったわけで、会社設立のことなどさっぱりわかりません。法人設立の方法を調べたり、公的機関(法務局や区役所や公証役場、税務署、年金事務所等々)をめぐったりと、これまで経験したことのなった世の中の一側面を楽しみながら進めました。無事に6月に会社を設立することができました。

15年勤めた会社を退職した

会社設立とはまた別に、長年勤めていた会社を辞めるというのはそれ自体、非常に大変なことでした。今年大変だったというよりは、この数年間それに向けて動いていたわけですが、4月に会社に伝え、10月くらいに会社全体に知られることになりました。その後、加速度的に退職に向けてこまごまと動き出しました。まだオープンにしていなかったために昨年の出来事でそのことに何も触れていませんが、実際にはこの一連の動きが昨年一番の出来事でした。物理的なこともありますが、人間関係的にも大きな変化がありました。

多少のことは他のエントリに書いていますが、そこに書いていないいろいろなことがありましたし、いろいろなことを感じたわけですが、まあそれはここに書くことではないので、必要があれば(ないか)聞いてください。

200人ほどのイベントの企画、運営に関わりました

子どものひとりが手に障害があるため、先天性四肢障害児父母の会という会に所属しているのですが、今年その父母の会が40周年を迎えました。850家族ほどの家族会ですが、40周年記念シンポジウムを東京で開催することになり、そ の実行委員に選ばれていました。昨年からたびたび打ち合わせを行っていましたが、退職も控えていたり、理事会の仕事(後掲)もあったりと3月末まではあま り余裕がなくちょっと大変でした。4月以降は他のメンバーとともに実働部隊として動きました。当日は多くの方が参加され、アルケミストのコンサートや子ど もたちのアート制作など、充実した内容になったのではないかと思っています。

サイナビ!を立ち上げた

また仕事のことで恐縮ですが、サイナビ!という心理学の情報サイトを立ち上げました。情報サイトは山ほどあるわけですが、心理学に関するちゃんとしたサイトが日本にはありませんでした. 海外にはいくつかありますし、それなりに読まれているようです。幸いお声がけした先生方の多くに好意的に受け止めていただき、第一線の先生方にご寄稿いただいています。2か月ほど続けてきて、少し慣れてきたかなというところです。質的には保っているように思っていますが、量的にはもっと拡充できるとよいと思っています。継続的に続けていきながらよりよいサイトにしていきたいと思っています。

いろいろと勉強中

このブログもやっていたわけで最低限の知識はあったわけですが、サイトを運営しながらHTMLやWordPressの必要なスキルを学習して実施して、というサイクルをずっとまわしています。サイトデザインは書籍のデザインとは違ったスキルが必要で、まだかなりの課題を残しています。また、Indesign、Illustrator、Photoshopといったソフトもこれまではあまり使用していませんでした。起業後ぶっつけではなく、会社設立前(というよりも前職中)から勉強をある程度していましたが、実際に必要になってきてからのほうが学びは進むように感じます。●●をしなければいけない、したい、という目的があったほうが、必要なスキルや学習がより明確になりました。これらはまだまだ高めていなければいけません。

そのほか、会社経営のこと全般について、勉強中です。

理事会の2年の務めを終えた

マンションの理事会に選ばれ、2年の任期を今年の8月まで務めていました。広報担当でしたので、わりと裏方的な地道な仕事が多かったわけですが、今年はマンションの情報サイトを導入するということで、業者の方との打ち合わせやマンションの方々へのお知らせなど、通常とは別の作業が発生しました。また、何だかんだで毎月の打ち合わせと議事録作成、チェックとそれなりに時間をとられます。幸い他のメンバーの方ともうまく進められた(と思う)ので、無事に乗り越えることができました。それまではほとんど関心がありませんでしたがマンション自治のことも何となく理解することができて、よい勉強になったと思います。

企画を立てられるようになった

当たり前のことではあるのですが、出版活動は企画が命です(実際には営業との両輪ですが、企画がなければ営業のやりようがありません)。企画を立てられることはとても嬉しいことで、退職を決めてからは新しい企画はほとんど立てていませんでした(自分で刊行できないわけなので)。企画をどんどん考えられる、そしてそれに向けて動ける(もちろん、相手の著者が受けてくれるかは別問題ですが)のはやはり面白いなあと実感したわけです。

バスケの大会には出なかったが水泳に行くことが増えた

入社してから十数年間、会社のバスケットボール部のキャプテンで練習やら試合やらに参加していました。練習は何度かできましたが、試合は今年は出ることができませんでした。仕方ないですが、やはり寂しい。

一方で、週末に子どもたちと近くのプールに泳ぎによく行くようになりました。そのおかげで運動不足は多少軽減されているかなと。子どもたちの泳ぎもそれなりにうまくなってきていて、やはり続けるのは大事だなと。

家族と過ごす時間が増えた

仕事で帰りが遅くなることはだいぶ減りました。子どもの帰る時間に家にいたり、夕食を作ったりしています。子どもが寝た後に仕事をしたり、土日に出張をしたり、ということはありますが、家族と過ごす時間は増えたように思います。今後、出版活動が本格化してきたときにどうなるのか、というのはよくわかりませんが、朝食と夕食はみんなでそろって食べられる、というのはなるべく続けられればと思っています。

人と会話する機会が減った

ひとり会社なので、職場に人はおりません。なので必然的に人と話す機会は減ったと思います。著者の方と打ち合わせの頻度はそれほど変わらないのですが。。とある小さい出版社の方と話をしたときに、話が昔に比べてへたになった気がする、話に落ちがなくて、と自分でおっしゃっている方がいました。会話もスキルなので、あまり機会が減るのもよくないなと思ってはいます。(外に出よう!)

新しい出会いがいろいろと

固定的な関係は減ったものの、一方で新しい人間関係が生まれました。退職ブログを見て突然連絡をいただいた方とお会いしたこともありました。ひとり出版社をされている方々と知り合うこともできました。紹介していただいたり、あるいは出版関係のイベントに参加した際に知り合ったり。小さい出版社で、コツコツを仕事を続けられている方と実際に知り合う機会は少なかったのですが、これまでの老舗・中規模出版社とは別の形の方がむしろ一般的なのかも、と思うようになりました。出版や学問を通じて、これまでとは違った関係をいろいろな方ともてたように思います。

先のことはよくわからない

会社勤めのときは年間スケジュールとしては一定でしたし、部署も同じでしたので、環境はあまり変わりませんでした。もちろん仕事自体は新しい書籍もやるし、新しいシリーズもできるし、人の異動もあるしと変化はあるのですが、それでもある程度予測できることでした。実際、来年のいま何をしているかというと、不確定要素が多すぎて、さっぱり見当がつきません。とはいえ、これも一過性のことで、数年もたてばある程度予測できるようになると思っています。

2016年をよい年に

かなりとりとめもなく書いていますが、2016年も今年と同じように大きく変化があると思っています。実際に出版がはじまります。流通やら、営業やら、いろいろな新しいことを乗り越えていかなければいけません。その時々の状況をしっかりと受け止めながら、また楽しみながら仕事を進めていければと思います。

また、子どもたちはどんどん大きくなって、掛け算も今年に覚えました。絵や歌も上手になりました。できることがどんどん増えていくのはすごい。それを見るのもうれしい。

来年はどんな面白いこと、楽しいことがまっているのでしょうか。家庭と仕事、生活の境界がゆるやかなのですが、もろもろ含めてよい1年にしていきたいと思います。

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