2017年回顧・雑感

2017年回顧・雑感

2017年も今年で終わりということで,振り返ってメモを残しておくことに。この1年は仕事でも家庭でもいろいろとあって,変化の多い年だった。そうしたなか,わりと健康でいられたのはよかったかと思う。仕事と家庭に分けて書いてみる。

仕事関係

丸2年を終えて,いま三期目。

本をそれなりに刊行した

昨年は7月に最初の刊行物,9月にもう1冊を刊行して,年末にはそれらの最初の売り上げが入ったころだった。2017年は3,5,5,8,12,12月と合計6冊の本を出すことができて,刊行が少し軌道に乗り始めた。一方で,刊行点数が少ない現状では刊行のある月と刊行のない月とで売り上げの幅が大きく,売り上げが軌道に乗り始めたとはまだいえない(刊行がないと売り上げが大変少なくなる)。それは最初からわかっていたことでもあり,コンスタントに刊行していって(ちゃんと売れる)既刊書を増やしていくことがやはり肝要。

現状,学生・大学院生向け,古典,翻訳書が多いのだが,今後はむしろ「アカデミックな内容を多くのかたに」というスタンスの書籍が増えていくように思う。8月に刊行した『心理療法がひらく未来』は毎日新聞のほか,いくつかのメディアに書評が出たことで,反響がそれなりにあった。刊行物も増えてきて,学会誌や新聞に広告をぽつぽつと出しているが,専門家向けではない販促の方法も追求しないといけないと思っている。

ロゴができた

装幀家の方からカンパニーロゴを作りましょう,というお誘いを受けて,ロゴをいつか作りたいと思っていたので,お願いすることにした。何度かやりとりをして,羅針盤とペン先をあしらったかっこいいロゴができあがった。ロゴがあるとやはり便利だし,アイデンティティがより明確になったように感じる。春以降の刊行物にはロゴを入れることにした。

某資格対応テキストシリーズに参画

ひょんなことから,心理学系の某資格対応テキストシリーズの編集に参加することに。前職ではわりと多くの多様なテキストを作ってきたので,その経験を生かすことができるとは思う。自社刊行物との仕事のバランスの問題はあるけれども,大きなプロジェクトに参加するまたとない機会ではあると思うし,一方で会社の財政的な下支えにもつながると思われ,ぜひ協力させてもらうことにした。来年はそちらの仕事がけっこうあるだろうが,しっかり取り組みたいところ。

某学会機関誌編集のお手伝いをすることに

これまたひょんなことから,これまでのおつき合いの流れでもあるのだが,某学会の機関誌の編集のお手伝いをお願いできないか,というお話をいただいた。小さい出版社が学会機関誌の編集のお手伝いをするのは経営の安定のためには悪くない,という話はいろいろと耳にしていた。これまた自社刊行物との兼ね合いなのだが,定型的な仕事ながら,最先端の研究動向に触れる機会でもあるかと思い,お引き受けすることにした。

仕事場の引っ越し

不十分とはいえ売り上げもある程度あがり始め,今後の仕事も増えてくる見通しになったため,仕事場を引っ越しして環境を整えることにした。11月にそうすることに決めて,12月の上旬に契約。年が明けたら本格的に新しい拠点で仕事を始める予定。気分的には第2フェーズかなと思っている。

家庭関係

家庭関係での出来事や変化の多い年でもあった。

子どもの生活が変わる

今年に入って,子どもは平日2日は塾に行き始め,週末は野球三昧に。特に野球を始めたことで,週末は野球を中心にまわることになった。練習のほか,練習試合,遠征等々,そして親も練習の手伝いや当番など,週末や祝日は野球に関することで明け暮れるように。おかげで運動不足気味だった子どもも体幹がしっかりしてきて,走りが早くなってと効果が出てきている。もっとも,子どもにしても予想を超えて練習がハードだったようだが……。塾も課題がやや大変なときもあるようだが,学校とは違った環境でそれなりに楽しみつつ取り組んでいるよう。来年はどうなるかまだよくわからない。

任天堂Switchがわが家に

Switch。そう大人気ゲーム機。子どもが誕生日にほしいということで,量販店の抽選会に行って何度も外したり,先着順のお店に朝早くいって間に合わなかったりと手に入れるまでの苦労もあったのですが,それはさておき何とかスプラトゥーン2との同梱版を入手。子どもはゼルダの伝説をしたかったようで,そちらを楽しんでいます。

……それはまあいいのですが,子どもがあまりしていないスプラトゥーン2に私自身がはまってしまったのです。はい。大人になってからはゲームをする機会もほとんどなく,3DSを子どもがやりはじめてからもとくにすることもありませんでした。ところが。イカに変化(へんげ)できるキャラクターが,オンライン対戦で4人チームを組んで,フィールドにインクを塗ったり,相手を倒したりするゲームなのですが,まったく知らないどこかの人たち(大人か子どもかもわからない)と協力してナワバリを守ったり,形成を逆転したり,ナイスをかけあったり。

40歳にもなって小学生たちとチームを組んでいるのだと思うとなんだかなあと思うのですが,なかなかやめられない。「さいごのきぼう」というプレイヤーを見つけたら,私かもしれません。

ほどほどに楽しんだり,アップデートやフェスを楽しみにしたり,昼食時にユーチューバーのプレイ動画を見たり,くらいはいいと思うのですが,子どもの就寝後に連日2時間とかやったりするとさすがによろしくない。ゲームの強力さも身に染みてわかったのは収穫か(無理やりだが)。うまいつきあい方を考えないといけない。

わんこがいなくなった

2001年からわんことずっと生活を共にしてきたのだが,今年に入って食欲が落ちたり,膀胱炎になったりとだいぶ弱ってきていた。獣医に見てもらって持ち直した時期もあったのだが,10月末になくなってしまった。そう長くはないかもと思ってはいたのだが,いなくなるとやはりさびしいものだ。

自宅の近くで火事があった

火事の当日はまさに狼狽し,ひどい気分だったのだが,それからの半年以上,いまでもボディーブローのように生活に影響を与え続けているのがこの出来事。当日は自宅で妻と経理的な作業をしていたのだが,どうも窓の外が騒がしい。こちらに何かを伝えようとする人もいる。何ごとかとベランダから上を見上げたところ,上階から炎が噴き出ている。なんてこったい! 子どもは登校していたのだが,急いで貴重品とわんこ(まだ健在だった)を抱えて,避難。マンションの下から見ると炎が出て,外壁がはがれて落ちたりと危険な状況。消防も来て,何とか延焼は食い止められて消火。

避難が解除されて自宅に戻るも放心状態。ただ,被害がわかるのはこれからだった。水漏れが二部屋にわたり,焦げ臭いにおいが部屋に広がってきた。構造上のこともあるのだろうけれど,1カ月ほど水漏れはなくならず,一部屋は天井を取り壊して新しくし,壁紙をはり直すことに。そして,復旧のための工事が半年以上も続き,いまもまだ工事の音がたまにする。修繕自体は保険で行われたので自己負担はほぼなく,延焼したわけではないので「まし」なのかもとは思っているが,生活への影響は大きかった。

2018年へ

ということで,2017年はわりと密度の濃い一年だったように思う。2018年はどんな年になるか。楽しみながら取り組んでいきたいと思います。

 

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