4月に退職して,6月に会社ができて,10月の末に情報サイトを開始した。
情報サイトを立ち上げた
企画面では何とかなっている。というかまだ本を作って売っていないので,情報サイトがスタートするまでは企画しかすることがないといえばなかった。久しぶりに企画を十分な時間をかけて考えられるのは至福だった。
書籍の企画は一応これまでの経験則から多少のカンが働く。情報サイトも,今のところ何とかなっているが,情報サイトに適した企画というのがおそらくあるので,そのあたりを見極めていかなければいけない。そしてそれらをちゃんと世に出していきたい。
書籍の刊行はまだ少し先だけれど,来年は書籍刊行とサイト運営とを並行して進めていくことになるはず。
その頃にどの程度の負荷がかかるのかいまいちわかっていないのだが,まあしばらくは大丈夫だろう。軌道に乗れば,いろいろな方のお力を借りることになるかもしれない。
情報サイトや新しい出版に関しては参考になる書籍を起業前から何冊も読んだ。最近たまたま,ワイアードの日本版に携わっていた小林弘人氏の著作を2冊読んだが,非常におもしろかった。現在,小林氏はインフォバーンの代表を務められている。
『新世紀メディア論――新聞・雑誌が死ぬ前に』と『メディア化する企業はなぜ強いのか?――フリー、シェア、ソーシャルで利益をあげる新常識』の二冊。
既存の(旧来の,というべきか)メディアに向けた話ではなく,あらゆる企業がメディア化していく,という話。実際のところ企業アカウントは立派なメディアだし,多くの企業がマーケティングや広告とは違った形で,顧客とコミュニケーションを取っている。そのコミュニケーションのあり方次第で,本業の成否が決まってくる,と。