臨床心理学の本格テキスト

前職での最後の仕事として、3月まで編集作業を行っていた丹野義彦・石垣琢麿・毛利伊吹・佐々木淳・杉山明子『臨床心理学』ができあがり、1冊いただきました。

丹野義彦他『臨床心理学』有斐閣、2015

丹野義彦『臨床心理学』有斐閣、2015

726ページ(本が簡単に立ちます!)、二色刷、豊富な図版を駆使した、高い学習効果を備えた本格テキストです。

目次は以下の通り、New Liberal Arts Selectionシリーズの1冊として、全体を俯瞰するものとなっています。

第1部 臨床心理学の基礎
第1章 臨床心理学とは何か
第2章 エビデンスにもとづく臨床心理学
第3章 パーソナリティ理論
第4章 臨床の基礎学としての心理学
第2部 臨床心理学の理論と実際
第5章 臨床心理面接
第6章 臨床心理学的アセスメント
第7章 精神分析パラダイム/精神分析療法
第8章 人間性心理学パラダイム/クライエント中心療法
第9章 学習理論パラダイム/行動療法
第10章 認知理論パラダイム/認知療法
第11章 さまざまなパラダイム
第12章 臨床心理学の現場
第13章 臨床心理学研究法
第14章 心理士の専門性と倫理
第3部 心理的障害の理解と支援
第15章 心理的障害の見取り図
第16章 うつの理解と支援
第17章 躁の理解と支援
第18章 社交不安症の理解と支援
第19章 パニック症の理解と支援
第20章 強迫症の理解と支援
第21章 心的外傷後ストレス障害の理解と支援
第22章 統合失調症の理解と支援
第23章 パーソナリティ障害の理解と支援
第24章 身体の不調に関連する心理的障害の理解と支援
第25章 発達に関する障害の理解と支援
第26章 認知症の理解と支援
第27章 依存・嗜癖の理解と支援

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特徴としては、世界の大きな潮流にある、エビデンス・ベイストの観点から全体を整理していることです。そういう意味でも、欧米の大学テキストを意識した構成・内容になっています。

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