気になった本・積読本(2014年1月)

最近、仕事上、あるいは本屋さん(アマゾンを含む)でいくつか気になった本があったので、挙げておきます。最近刊行されたとも限りませんし、必ずしも買ってない・読んでないのですが。

『偶然の科学』ダンカン・ワッツ、早川書房
2年前の本ですが、文庫化されていました。文庫化されるの、早いですね。ネットワーク論で著名なダンカン・ワッツの単著。

『記憶のしくみ(上下)』スクワイアとカンデル、講談社
フルカラーで記憶のしくみ、生理的機構や神経科学を中心に解説しています。たぶん向こうの教科書なのだと思います。フルカラーなので、いいですね。

『しらずしらず』ムロディナウ、ダイヤモンド社
最近多くの本が出されている「無意識」に関する一般書ですね。意外と、意識や理性で人間は動いていませんよ、と。

『あくびはどうして伝染するのか:人間のおかしな行動を科学する』プロヴァイン、青土社
日常的なちょっと変わった行動について、真面目に解説した本のようです。やや専門的かも。

『習慣の力』デュヒッグ、講談社
「習慣」という切り口で人間行動を見つめ、自分の行動を変える方策を考える、というもの。エピソードがいろいろ入っているが、「習慣のループ」が大事なようだ。

『異端の統計学ベイズ』マグレイン、草思社
ベイズ本人の生涯だけでなく、ベイズ統計がどういうもので、どういう歴史を歩んできたか、を扱っていて、なかなか面白い。

『シグナル&ノイズ』シルバー、日経BP
天才データアナリストである(らしい)シルバー氏の著作。未来をどう予測するか、という問題を扱っているようです。

『ヤバイ予測学』シーゲル、阪急コミュニケーションズ
これも予測をどうするか、という問題を扱っている。「不確実性が多いので、未来は予測できない」といったテーマの本もけっこうあるけど、これは(条件はあるにせよ)「予測できる」というスタンスのようだ。

『影響力の正体』チャルディーニ、SBクリエイティブ
言わずと知れたチャルディーニ教授の一般向け著作。ベストセラーの『影響力の武器』を噛み砕いたようなものでしょうか。

『省察的実践とは何か』ショーン、鳳書房
中古でしか売っていませんが(中古で買いました)、前から気になっていました。プロフェッショナルを考える上での基本書なのかと思います。

『刑務所わず』堀江貴文、文芸春秋
刑務所から出てきた堀江氏が、塀の中では書けなかった内容を含めて実際の事情を詳しく紹介しています。マンガも入っている。現代日本の問題が凝縮されており、真面目に考えさせられます。

『「心の闇」と動機の語彙』鈴木智之、青弓社
「心の闇」はどのように「動機」として語られたのか、私たちは本当に理解できているのだろうか、ということを扱っている(のだと思う)。

あとは、出版がらみの本をいくつか。

『ジェフ・べゾス 果てなき野望』ストーン、日経BP
アマゾンCEO、ジェフ・べゾス氏とアマゾンのあゆみを、インタビューをもとにたどっています。アマゾンは便利ですが、アマゾンで働くのは大変そうです。。

『熔ける:大王製紙前会長 井川意高の懺悔録』井川意高、双葉社
バカラ賭博で、100億円を超えるお金を関連会社から借り受け、実刑判決を受けた井川氏の独白。ギャンブル依存の事例でもある。

『つながる図書館』猪谷千香、筑摩書房
いまどきの図書館事情はどうなっているのか。特色のある図書館が写真も豊富に紹介されています。

積読本が今月はけっこう増えました。

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