三題噺っぽく本を紹介してみる(しかも読んでいない本)

アマゾンはいつ創業されたかというと,1994年(ウィキぺディアで調べた)。たったの20年間そこらで,こんなに大きくなるなんて。

なぜ,アマゾンはここまで圧倒的なのか。アマゾンを分析した書籍はたくさんあります。それまで誰もやっていなかったことを最初に成功させて,一気に大きくし,それを続けているから。

まさに,『[新版]ブルー・オーシャン戦略:競争のない世界を創造する』で描かれているブルー・オーシャン戦略。

ブルー・オーシャン戦略という言葉を最初に知ったのは,ちきりんさんのブログか何かでした。この本読んどくといいよ,と。最近ではなく数年前。

そのときに,この本の前の版を読んだのですね。図書館で借りて(←買えよ)。

とても面白かったです。みんなが血みどろの戦いを繰り広げている場所に,打って出てはいかんのだと。誰も見つけていない,青い海を探すのだぞ,と。

書籍をネットで販売するという商売が成り立つなんて,1994年当時,誰も思いませんでした。そして,幾多の苦難を乗り越え,アマゾンは事業をスタートさせ,着実に拡大させていきました。

当初は傍観しながらもアマゾンの拡大に焦った他の大型書店チェーンは,アマゾンにすぐ追いつけると思っていましたが,その差は拡大するばかり。アマゾンは多大な先行者利益を得たのです。

アマゾンに限らず,幾多の「成功した」企業はそうしたブルー・オーシャン戦略を取り,成功させた,というのが,この本のメッセージでした。そして,今回10年ぶりに刊行された新版では,2つの章が追加され,1つの章が大きく改変されているそうです。

第9章 価値、利益、人材についての提案を整合させる ←大幅な改訂

3つの戦略提案
整合性のあるブルー・オーシャン戦略を生み出す
戦略の整合性がうまくとれないとどうなるか
整合性の有無が明暗を分ける

第10章 ブルー・オーシャン戦略を刷新する ←新しい章

模倣の壁
ブルー・オーシャン戦略の刷新

第11章 レッド・オーシャンの罠を避ける ←新しい章

罠01 「ブルー・オーシャン戦略は、顧客志向であるから、既存顧客を重視すべきだ」という誤解
罠02 「ブルー・オーシャンを創造するには、基幹事業以外の分野に進出しなくてはならない」という誤解
罠03 「ブルー・オーシャン戦略には、先進テクノロジーが欠かせない」という誤解
罠04 「ブルー・オーシャンを創造するには、他社に先駆けるほかない」という誤解
罠05 「ブルー・オーシャン戦略は、要するに差別化戦略のことである」という誤解
罠06 「ブルー・オーシャン戦略は、低価格を重視する低コスト戦略である」という誤解
罠07 「ブルー・オーシャン戦略は、イノベーションと同じである」という誤解
罠08 「ブルー・オーシャン戦略は、マーケティングを軸としたニッチ戦略である」という誤解
罠09 「ブルー・オーシャン戦略は、競争が好ましい場合でさえも、悪だとみなす」という誤解
罠10 「ブルー・オーシャン戦略は、創造的破壊や非連続的変化と同じである」という誤解

おそらく,旧版に対して出た様々な質問を受けて,その回答を追加したということでしょう。第8章までは大きく変化していないとすると,主たるメッセージは変わらないけれど,どうやってブルー・オーシャン戦略を創り出すのか,そして組織として継続させるのか,という課題にこたえたのではないか,と思われます。

いま,旧版の情報を見ていたのですが,ランダムハウス講談社で刊行されていたのが2013年にダイヤモンド社で再版されたのですね。

ランダムハウス講談社で思い出しました。ランダムハウス講談社はその後,武田ランダムハウスジャパンとなり,出版業界で話題になった機械翻訳事件を起こしたのでした。『アインシュタイン その生涯と宇宙』という書籍の下巻を,機械翻訳そのままで刊行してしまったのです。当然,訳文はめちゃくちゃ。結局第2刷で修正したようですが,機械翻訳をそのまま刊行しちゃうのかと衝撃的でした。

話を戻しますが,ブルー・オーシャン戦略の前の版は非常によく売れていたので,ダイヤモンド社が再販し,今回ダイヤモンド社で新版が刊行されることになったのだと思います。うーん,旧版は一度読んだけど追加部分には何が書かれているのか。

元気のない企業が多いなか,独自の領域でしっかりと成功させている企業がある。わたしも一事業者として(そうそう,6月に起業したのです),復習しておきたい。

べき乗則な社会現象

前著は全世界でベストセラーになったようですが,出版物では非常に少ない点数が大きな販売部数を得ることになります。書籍は日本だけで数十万タイトルにも及びます。そしてその売り上げを多いものから少ないものまで並べると,長いロングテールを描きます。その中のほんのひと握りのタイトルが,他のタイトルと比較しても「べき乗」の売り上げを獲得できるのです。

カテゴリー: サイト更新の話, 本の話, 社会の話 パーマリンク