嘘つきの科学

じゃっかんタイミングを逸していますが,エイプリルフールということで嘘にまつわる本を…。それにしても,今日のweb上コンテンツはどれが本当かわからなくなるので,確認が面倒ですね。イカの電子書籍デバイス(いつまでサイトが残っているのかわかりませんが)とかも出てるし。

表情研究で有名なポール・エクマンが嘘に関する研究もしています。『顔は口ほどに嘘をつく』『暴かれる嘘―虚偽を見破る対人学』『子どもはなぜ嘘をつくのか』など。

『平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学』は評判になってよく売れていた覚えがあります。

すべての人は嘘をついたことがあるに違いありませんが,そうはいってもほとんどの人は「良心の呵責」を覚えるものです。いっぽうで,そうした「良心の呵責」をまったく感じることができず,平気で人を裏切り,攻撃する「サイコパス」という概念があります。犯罪心理学などでよく取り上げられるものです。サイコパス研究の権威,ヘアによる『診断名サイコパス―身近にひそむ異常人格者たち』があります。不勉強にして,さきほど調べて知ったのですが,ブレア『サイコパス-冷淡な脳』という本があるのですね。これは学術書としてしっかりしたもののようです。機会があれば読んでみたいと思います。

より幅広く嘘について扱ったものに,箱田裕司・仁平義明編『嘘とだましの心理学』は,さまざまな「嘘」にまつわる心理学的な研究を幅広く紹介しています。ポリグラフから押し売りにまつわる嘘,霊長類の嘘,嘘の認知,子どもの嘘,病的否嘘などなど。嘘という心理学現象に潜む,高度な心理的メカニズムの一端を見せてくれます。

研究書としては,村井潤一郎『発言内容の欺瞞性認知を規定する諸要因』,山村武彦『ポリグラフ鑑定―虚偽の精神生理学』など。

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